USBケーブルについて簡単解説!

2019年4月24日

目次

はじめに

モバイルバッテリーをデザインして注文したいけど、付属のUSBケーブルがスマートフォンに対応しているかわからない、対応したUSBケーブルを買いたいけどどれを買えば良いかわからないといったことはありませんか?

 

今回はUSBケーブルについて、難しい用語はなるべく使わずにわかりやすく解説します!

※解説をわかりやすくするようにざっくり説明した部分も多いので、詳しく知りたい方はインターネットのいろいろなサイトをご覧ください。

 

USBとは?

まず、USBとは何のことでしょうか。USBとは「Universal Serial Bus」の略称で、簡単に言えば、機器同士を接続して通信をするための規格です。そして接続に使用するケーブルを「USBケーブル」と言います。USBは機器同士を接続して通信をするための規格ですが、そのデータ転送以外にも、電力を送るための用途でも使われます。当サイトで販売しているモバイルバッテリーも、その電力を送る用途で使用しているものですね。

 

USBケーブルとは?

簡単に言えば、「USBの規格を利用した、充電したりデータを転送したりできる便利なケーブル」です。当サイトで販売しているモバイルバッテリーにも1本付属しています。

 

USBの端子の形

USBケーブルの端子にはいろいろな形があります。1996年にUSBが誕生してから、時代の流れや用途によって色々変化してきました。

端子の形は最初は「タイプA」のような形でした。これは、パソコンのUSB端子やモバイルバッテリーの差し込み口などで今でもよく見る形ですね。ただ、この形だとスマートフォンに挿すには大きすぎます。そこで、そのような用途で使うため、時代とともに「micro B」のような薄く小さいものが生まれてきました。

 

そういって生まれてきた端子のうち、主流な形を抜粋すると下記の表のようになっています。

※他にも色々ありますがここでは省略します。

 
タイプA

Type A

パソコンのUSB端子などでよく見る形状です。上面と下面があるので、向きを確認せず挿そうとすると、上下逆さまになっていて挿せないことがよくあります。そういうことがよくあり、同じTypeAの形なのに上下どちらの向きでも挿せる便利なUSBケーブルも登場しました。

micro B

Micro B

Androidのスマートフォンなどでよく使われる、台形の形をした端子です。最近は後述の「Type C」の形が普及してきましたが、まだまだ主流のものです。こちらも上面と下面があります。

当サイトのこちらのモバイルバッテリーは、この形状のケーブルが付属しています。

Type C

Type C

最近普及しつつある形状です。データ転送や充電が早く、さらに上面下面の向きが無いため気にせず挿すことができます。映像規格にも対応しているので映像も送れるなど、何でもアリな印象のものになっています。ただ、形は一緒でも中身が違うものが多すぎて、消費者を混乱させる形状でもあります。

当サイトのこちらのモバイルバッテリーは、この形状のケーブルが付属しています。

Lightning

Lightning

これはApple独自の規格なためUSBの規格とは異なりますが、ここで紹介させていただきます。iPhoneなどのApple製品の充電やデータ転送で使用される形状です。こちらも上面下面の向きが無いため、どちらの向きでも挿すことができます。

 

 

端子の「オス」「メス」とは?

USBケーブルを機器に接続するとき、USBケーブルをUSBの穴に差し込みますよね。そのように、USBには「挿す方」と「差し込まれる方」の2種類があります。そこでその表現として、挿す方を「オス」、差し込まれる方を「メス」といいます。

基本的には機器の方が「メス」、ケーブルの方が「オス」の形になっています。ただし、USBケーブルを延長するために使うUSB延長ケーブルなどは、両端それぞれが「オス」と「メス」の形になっていたりするのでご注意ください。

 

電流

USBケーブルはよく電力を送ったりする用途で使用されますが、実はUSBケーブルによって送れる電流の強さが異なります。おおざっぱに説明しますと、昔の古いUSBケーブルですと0.5A(500mA)の電流が送れ、最近の急速充電対応のものですと3.0A(3000mA)の電流を送れるものがあります。この0.5Aや3.0Aといった電流の値は、基本的にそのまま充電時間に直結します。例えば0.5Aから1.0Aに変えると、充電時間が約半分になります。0.5Aから3.0Aに変えるとなんと6倍!

 

ただ、急速充電対応と書かれたUSBケーブルを用意するだけでは急速充電できないことがあるのでご注意ください。この場合、「USBの充電器」、「USBケーブル」、「スマートフォンなどの本体」のすべてが急速充電に対応している必要があります。例えば、急速充電対応のUSBの充電器やUSBケーブルを用意しても、肝心のスマートフォンが急速充電に対応していなければ急速充電できず、スマートフォンが許容する強さの電流で充電されることになります。

 

USBケーブルの延長

USBケーブルが短い場合は、USBの延長ケーブルを使用すれば延長できます。ただ、延長しすぎると充電できなかったり、データの転送ができなくなったりするのでご注意ください。その理由は、「電流は長い距離を移動すると減衰してしまう」ことにあります。また、USBの規格上の上限は5mになっています。その対策として、リピータを使用したり電源付きのUSBハブを使用したりできますが、ややこしいのでここでは説明を省略します。

 

充電用のUSBケーブルとは?

Amazonなどで販売されているUSBケーブルを見ると、「充電専用」と書かれたものを見かけるかもしれません。これは、その名のとおりスマートフォンなどを充電するためのケーブルで、データの転送ができないものです。そのため、AmazonなどでUSBケーブルをお買い求めの際は、それにご注意ください。

 

 

USBケーブルの端子を見てみると、ケーブルが充電専用かどうかがわかります。例えばType AのUSBケーブルは上図のように4つの接点(金属の板のようなもの)があります。この接点は、左右の2接点が電源用、中央の2接点がデータ通信のための接点となっています。例えば左右のみ接点があり中央には何もなければ、データが通信できないので充電専用となります。何故このような充電専用のケーブルが存在するかといえば、主な理由としては「製造コストの削減」にあります。また、消費者としても電源用(充電用)でUSBケーブルを探している場合に、安く手に入る充電専用のケーブルがあるとありがたいですね。

 

自分のスマートフォンでどのUSBケーブルが使えるか調べるには

自分のスマートフォンで使えるUSBケーブルの形状を調べるには、スマートフォンの差し込み口や、既にお使いのUSBケーブルの端子の形状をご確認ください。恐らく、上の方でご紹介した「USBの端子の形」のいずれかに合致していると思います。もしわからなければ、Googleなどでお使いのスマートフォンの機種名で検索してください。そして、そのスマートフォンの「スペック」や「製品仕様」のような画面を開いてください。そのページ内に「インタフェース」や「USBの規格」など、何かUSBを指し示すキーワードがあると思いますので、そこに書かれたUSBの形状をご確認ください。

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