思わぬ著作権等の侵害にご注意

2019年5月4日

目次

はじめに

オリジナルグッズやノベルティグッズをデザインする際、インターネットなどからダウンロードしたイラストを使ったり、有名な言葉をオマージュして使いたくなったりすることがあります。しかし、それらの行為は著作権等の侵害に繋がってしまい、訴えられる可能性があります。そこでこの記事では、どういったものが権利の侵害にあたるのか、使うにはどうすれば良いのかをまとめました。知らず知らずのうちに思わぬ侵害をしてしまわないように、ぜひご一読ください。

 

著作権等の侵害に繋がる思わぬ行為の例

下記のような行為によりデザインを作成すると、権利侵害となり権利者から訴えられる可能性があります。

※権利者が使用を許可した上で公開しているものもあるため、これらがすべて著作権等の侵害に繋がるわけではありません。

 

▽インターネット関係

・風景写真やイラスト、人物の写真をダウンロードしてデザインに使用する。

・インターネット上にある詩や歌詞をコピーしてデザインに使用する。

・他社の企業ロゴや企業名、商品名をデザインに使用する。

 

▽日常関係

・旅行先で撮影した有名なキャラクターの写真をデザインに使用する。

・旅行先で多くの人の顔が映った写真をデザインに使用する。

・有名人の名前をデザインに使用する。

 

▽その他

・有名なマークやキャラクターなどを連想させるそっくりなデザインを作る。

 

上記の何がいけないのか?

これら行為がなぜいけないのでしょうか。その理由は、イラストや人物などはすべて法律により権利者の権利が守られているためです。そのため、それに守られたイラスト等を使用することはその権利の侵害となり、訴えられる可能性があります。

 

▽権利者の権利が守られる法律の例

著作権 → イラストやキャラクター、歌詞など

商標権 → 会社名やロゴなど

肖像権 → 有名人や一般人など

その他、意匠権など権利者を守るための法律が他にもあります。

 

しかし、「自分が使うだけ(私的利用)なら大丈夫じゃないか」という反論もあるかもしれません。しかし、私的利用にも厳しい制限があります。また、作ったノベルティグッズなどは第3者の目にも触れる可能性があり、権利者の利益を侵害することに繋がります。それらの理由から、当サービスでは著作権等を侵害している疑いのあるものは一切お受けできません

※自分自身に権利のあるもの(自分で撮影した風景写真や、自分で描いたオリジナルキャラクターのイラストなど)や、集合写真だが全員の同意の下で作るオリジナルグッズなどは問題ありません。

 

それでも使いたい場合は

他者に権利のある写真やキャラクター、詩、イラスト等を使用したい場合は、まず下記を行ってください。

 

1.権利者のサイトなどから利用規約や使用許諾範囲などを熟読し、使用して良いかを確認する。

2.記載が無い、または使用に条件がある場合は、権利者に確認をとり許可を得る。

   ・返事がない、または許可されない可能性があります。

   ・使用にお金が必要になる可能性があります。

   ・使用用途、使用できる著作物等に制限がある可能性があります。

 

もし上記を行っても返事が無い、許可されなかった場合は、残念ですがそのイラスト等はご利用いただけません。

 

許可を得た場合は、注文の際にその証拠を当サービスへメールでお伝えください。当サービスのメールアドレスは、特定商取引法に基づく表記に記載しております。もしご注文後に送付いただく場合は、注文番号をメールの文中に併記してください。

・もしメールで許可を得ている場合は、そのメールを添付か転送の形で付けてください(メールアドレスや返信時間など、メール送信元の権利者の情報がわかる形にしてください)。

・もしFAXや書面で許可を得た場合は、それをスキャンした上でメールに添付してください。

・PDFなどの電子ファイルで許可を得た場合は、それをメールに添付してください。

 

ただ、「権利者から許可を得ました」の文面だけをお伝えいただくような、証拠になり得ないものは受理できません。また、例えば使用許諾範囲のページに使用許諾の記載があったとしても、「このURLに記載があります」のように当社が調査等を行わないといけないようなメールはご遠慮ください。その場合は、そのページのURLに加え、該当箇所の文面をメールに記載する他、許可されていると判断した理由などもメールにご記載ください。

 

また、使用許諾範囲に記載があった場合でもご注意いただきたい点として、「本当にその用途で使用できるかどうか」があります。例えば、「2次利用許可」とあっても、印刷してグッズを作る用途で許可されているかがわかりません。また、もしグッズの販売を考えている場合は、販売目的の用途で許可されているかがわかりません。そのため、具体的にその内容が使用許諾範囲に記載されている必要があります。もし記載が無い、または許可されているか判断できない場合は、権利者にお問い合わせいただき許可を得てください。

 

当サービスの利用規約も必ずご確認ください

当サービスは、利用規約にて著作権等に関する記載を行っております。利用規約は当サービスをご利用いただく上で、ご同意の上必ずお守りいただくものとなっておりますので、必ずご確認ください。

 

おわりに

法律は知らなかったでは済まされない世界で、いきなり予想外の訴えや請求を受ける可能性があります。そのため、知識を身につけた上でデザインを行ってください。また、自分や仲間でオリジナルのデザインを作り上げるのも、デザイン作りにおける楽しみのひとつです。1からのデザインは大変かもしれませんが、当サービスではテンプレートやスタンプなど充実しています。それらを活用しながら、ぜひあなただけのデザインを作り上げてください!

こちらの記事もどうぞ