KERNEL_SECURITY_CHECK_FAILUREが出た際に行った対応

2019年9月18日

目次

はじめに

Windows10でブルースクリーン(KERNEL_SECURITY_CHECK_FAILURE)が出るようになった際に、私(飛田)が行ったことと、最終的に解決に繋がったことをご紹介します。私と同じ原因でPCが動かなくなった事例は少ないかもしれませんが、ここでご紹介する各種診断方法は有用なものばかりですので、もしPCが不安定になった際にはぜひ一度お試しください。

 

起きたこと

2019年9月16日頃、いつも通りWindows10のPCで開発業務を進めていたら急にブルースクリーンが頻発するようになりました。そのブルースクリーンの画面に「停止コード」には「KERNEL_SECURITY_CHECK_FAILURE」と書かれていました。また、ブルースクリーンに至らずフリーズすることもありました。

 

発生頻度

PCで何も操作をしないと、数時間はブルースクリーンにはならないようです。しかし、開発をしようと各種プログラムを実行すると、数分後にはブルースクリーンになってしまいます。あまりに頻繁にブルースクリーンになるので、作業が何もできない状態が続いていました。

 

対応その1 sfcでファイル診断 (原因特定できず)

ネットの情報を元に、ファイルの不整合の診断と修復をするという「sfc」というコマンドを実行しました。しかし、診断中に途中でフリーズしてしまいうまく動きませんでした。また、再度実行した際は最後まで行きましたが、特にエラーは見つかりませんでした。

 

▽実行方法

1.「コマンドプロンプト」を管理者権限で実行する

   スタートメニュー → Windowsシステムツール → コマンドプロンプト

   ※コマンドプロンプトを実行する際は、右クリックして「管理者として実行」を選ぶ。

2.コマンドプロンプトに「sfc /scannow」と入力しエンターを押して実行する。

3.終わるまで待つ。

 

対応その2 メモリ診断 (原因特定できず)

続いて、メモリ診断を行いました。メモリに不具合があれば、メモリの交換などの対応が必要になります。しかし、私のPCでは特にエラーは出ませんでした。

 

▽実行方法

1.「Windows メモリ診断」を実行する

   スタートメニュー → Windows管理ツール → Windows メモリ診断

2.「コンピュータにメモリの問題があるか確認します」というダイアログが表示されるので「今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)」をクリックする。

3.PCが再起動しメモリ診断が始まるので終わるまで待つ。

※特にエラーが無ければ、診断後はWindowsが普通に立ち上がる。

 

対応その3 chkdskでファイル診断 (原因特定できず)

続いて、ファイルシステムの整合性チェックと修復をする「chkdsk」を実行しました。このコマンドは診断だけしたり修復も行ったりと様々なオプションを付けて実行できます。しかし、私の環境では特にエラーは出ませんでした。

 

▽実行方法

1.「コマンドプロンプト」を管理者権限で実行する

   スタートメニュー → Windowsシステムツール → コマンドプロンプト

   ※コマンドプロンプトを実行する際は、右クリックして「管理者として実行」を選ぶ。

2.コマンドプロンプトに「chkdsk c: /r」と入力しエンターを押して実行する。

   ※「c:」は対象となるドライブを表しますので、診断したいドライブを指定してください。

   ※「/r」は「問題あったら修復して」という指定になります。

3.終わるまで待つ。

 

対応その4 ウイルス対策ソフトが原因 (原因特定できた)

いよいよ原因がわからずコンピュータウイルスに感染したかと思い、ウイルス検査を行おうとしました。しかし、ウイルス対策ソフトは動いているものの起動しようとしてもウイルス対策ソフトの画面が表示できません。まさかこれが原因かと思い、ウイルス対策ソフトの再インストールを行いました。そしたらまさかのこれが原因!その後はブルースクリーンになることなくPCが使用できました。

 

ウイルス対策ソフトの何が原因だったのか?

原因の特定はできていませんが、1つ原因かもしれないものがありました。

私の使用していたウイルス対策ソフトは「ESET Smart Security」というものでしたが、これは2019年2月28日にサポートが終了していました。もしかすると、この「ESET Smart Security」が最近のWindowsアップデートなどで誤動作などをするようになったのかもしれません。しかし、普通に今まで定義ファイルの更新もできていて、サポートが切れていたことに全然気づいていませんでした。「ESET Smart Security」は「ESET Internet Security」に新しく生まれ変わったとのことでしたので、アンインストール後にこちらのインストールを行いました。

もし私のように気づかず使い続けている方がいらっしゃったら、更新を行ったり、ウイルス対策ソフトのサイトを確認したりなどをお試しください。

 

さいごに

長年PCを使っていると、予期せぬエラーが出たりするものです。そうして、そういったときに出るエラー、原因も特定しにくいものばかりで困り果ててしまいます。ここでご紹介した方法がバチッと合うことは稀かもしれませんが、代表的な診断&修復方法ばかりですので、トラブル時にはぜひ一度お試しください。また、サポートが切れたソフトウェアなどはセキュリティに問題があってもパッチが配布されなかったり予期せぬ不具合が出たりする可能性がありますので、お使いのソフトウェアなどを最新の状態に保ってお使いいただけますと幸いです。

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